法案

種子法廃止は日本の農業の破滅

Hakase(@hakase_2929)です。

今回は、種子法廃止について書いていきたいと思います。

種子法とは?

では、そもそも種子法とはなんでしょうか?種子法の正式名称は、主要農作物種子法と言います。

種子法について、以下のような説明がされています。

また、種子法は日本政府に対し、稲、大麦、はだか麦、小麦という主要農作物について、地域に合った良質な種子が農家に行き渡るよう、農業試験場の運営などに必要な予算をつける根拠法である。(引用: 日本を破壊する種子法廃止とグローバリズム 三橋貴明)

種子法というのがあること自体を、私は知らなかったです。種子は地域によって種子が違い、あるところでは育ってもあるところでは育たないことがあるそうです。

また様々な種子を作ることにより、ひとつの種子がダメになっても、他の種子で補えるのでリスクヘッジになります。

しかしなぜ種子法というのができたのでしょうか?それには先人の以下のような思いがありました。

1945年8月、日本は大東亜戦争に敗北。タイミング悪く、全国的に農産物が不作に陥った。しかも、各地の農家が政府に不信感を持ち、食料の供給をサボタージュする例が相次いだため、日本国民は「飢餓」に陥った(中略)

食糧難の時代を経て、ようやく独立を取り戻した日本は、「もう二度と、国民を飢えさせない」という決意のもと、政府が「食料の基本」である種について、積極的に関与する仕組みを整えたのだ。(引用: 日本を破壊する種子法廃止とグローバリズム 三橋貴明)

日本にも食糧難の時代がありました。「もう二度と、国民を飢えさせない」という思いがあり、種子法が作られたのです。

そんな思いがあったにも関わらず、なぜ種子法廃止となってしまったのか、理解に苦しみます。なぜ種子法廃止となってしまったのか、以下で書いていきたいと思います。

なぜ種子法廃止となってしまったのか?

なぜ種子法廃止となってしまったのでしょうか?平成28年10月6日の規制改革推進会議 農業ワーキング・グループが提言したことが事の始まりです。

詳しくは以下の資料を見てほしいのですが、2. 施策具体化の基本的な方向、(1)生産資材価格の引き下げの⑩の文章を引用いたします。

⑩ 戦略物資である種子・種苗については、国は、国家戦略・知財戦略として、民間活力を最大限に活用した開発・供給体制を構築する。

そうした体制整備に資するため、地方公共団体中心のシステムで、民間の品種開発意欲を阻害している主要農作物種子法は廃止する。(引用: 総合的なTPP関連政策大綱に基づく「生産者の所得向上につながる生産資材価格形成の仕組みの見直し」及び「生産者が有利な条件で安定取引を行うことができる流通・加工の業界構造の確立」に向けた施策の具体化の方向)

総合的なTPP関連政策大綱に基づく「生産者の所得向上につながる生産資材価格形成の仕組みの見直し」及び「生産者が有利な条件で安定取引を行うことができる流通・加工の業界構造の確立」に向けた施策の具体化の方向

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/miraitoshikaigi/suishinkaigo_dai3/siryou1.pdf

民間活力を活用するのはまだ良いとして、なぜ種子法廃止となるのでしょうか?民間活力を活用したいなら、種子法の一部を変えるだけでいいはずです。

なぜ種子法廃止となってしまうのか、理解に苦しみます。また種子は私たちが思うよりも、手間暇がかかっています。その様子は、以下の動画を見ていただければと思います。

【食糧安保】種子法廃止から視えてくる日本農業の未来[桜H29/8/26]

民間事業者が、同じような手間暇をかけて種子を作れるのでしょうか?頑張って作ったとしても利益は少ないですし、質は下がることになるでしょう。

種子法廃止による影響

それでは、種子法廃止による影響はいったいなんでしょうか?

種子の値上げと質の低下

まず考えられることは、種子の値上げと質の低下です。種子を作るための予算がつかなくなるため、やがて都道府県で作らなくなってしまうでしょう。そうなると、民間事業者が種子を作ることになります。

なぜ種子法廃止となってしまったのか?のところで、種子を作る過程を撮影した動画を紹介していますが、私たちが思うよりも、手間暇がかかっています。

今までは予算がついていたため、質の良い種子を安く提供することが可能だったのですが、民間事業者は利益を優先するものです。

だから種子の値上げが起き、質も下がってしまうでしょう。

遺伝子組み換えの作物による、食の汚染

まず、農業競争力強化支援法の第八条の四を引用いたします。

四 種子その他の種苗について、民間事業者が行う技術開発及び新品種の育成その他の種苗の生産及び供給を促進するとともに、独立行政法人の試験研究機関及び都道府県が有する種苗の生産に関する知見の民間事業者への提供を促進すること。(後略)(引用: 農業競争力強化支援法 農林水産省)

農業競争力強化支援法

http://www.maff.go.jp/j/kanbo/nougyo_kyousou_ryoku/sienhou/attach/pdf/sienhou_hourei-7.pdf

詳しくは以上のURLを見てほしいのですが、なぜ農業競争力強化支援法をここで取り上げたのかというと、この法案は民間事業者が種子を作ることを促進してしまうからです。

種子法廃止で予算がつかなくなった都道府県は、種子を作ることができなくなり、民間事業者が種子を作るようになります。

特に外資が参入し、その代表格はモンサントという企業です。今はバイエルという企業に買収されている企業です。

モンサント(企業)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%88_(%E4%BC%81%E6%A5%AD)

モンサントは、遺伝子組み換えの種子を作っています。遺伝子組み換えについては、以下の資料を見れば詳しく分かりますが、遺伝子組み換えの危険性については、今は分からないとしか言いようがありません。

なぜなら、遺伝子組み換え食品が食べられ始めて、まだ十分時が経っていないからです。種子法廃止により、遺伝子組み換え食品しか食べられない事態に陥る可能性があるのです。

遺伝子組換え農作物の現状について

http://www.maff.go.jp/kanto/syo_an/seikatsu/iken/pdf/h250805hamamatsusiryou.pdf

遺伝子組換え食品の安全性について

https://www.mhlw.go.jp/topics/idenshi/dl/h22-00.pdf

モンサントと親会社バイエル、知っておくべき5つの事柄

https://www.afpbb.com/articles/-/3186001

まとめ

種子法廃止は、私たちに密接に関係しています。「もう二度と、国民を飢えさせない」という先人の思いが、種子法廃止により、断たれてしまったのです。

このような素晴らしい種子法を、廃止した罪は重いと言えるでしょう。種子法廃止について、多くの方に知っていただきたいと思います。

また日本の種子(たね)を守る会というところがあります。余裕がある方は支援いただけると、とても嬉しいです。

日本の種子(たね)を守る会

https://www.taneomamorukai.com/entry

P.S. 以下の本と動画も是非見ていただけると、より理解が深まると思います。

日本を破壊する種子法廃止とグローバリズム

https://www.amazon.co.jp/dp/4801302890

三橋TV第20回 【日本国民を殺す種子法廃止の正体】