労働問題

映画『家族を想うとき』にみる搾取される働き方

Hakase(@hakase_2929)です。

今回は、映画『家族を想うとき』にみる搾取される働き方について、書いていきたいと思います。

『家族を想うとき』を観たきっかけ

『家族を想うとき』を観たきっかけは、作家で経済評論家の三橋貴明さんの、以下の動画を観たことです。

三橋TV第173回【ケン・ローチ監督最新作から見える搾取ビジネスの恐怖】

 

『家族を想うとき』は、公開されている映画館は限られています。私が観たときは、満席の状態でした。お早めに観に行くことをおすすめいたします。

家族を想うとき

https://longride.jp/kazoku/

ケン・ローチ

『家族を想うとき』の監督は、ケン・ローチさんという方です。どのようなプロフィールなのかを見ていきます。

ケン・ローチ(Ken Loach, 本名:ケネス・チャールズ・ローチ/Kenneth Charles Loath, 1936年6月17日-)は、イギリスの映画監督・脚本家。政治活動に熱心で、労働者階級や移民、貧困などの社会問題に焦点を当てた作品を製作している。(引用:Wikipedia ケン・ローチ)

家族を想うとき 監督プロフィール

https://longride.jp/kazoku/director.html

Wikipedia

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%81

社会問題をテーマに映画を製作しています。83歳なので、引退宣言をたびたびしていますが、それを撤回して、今回『家族を想うとき』を製作したのです。これからも身体のゆるす限り元気に映画を製作していただきたいです。

イントロダクション

それでは、簡単に映画の内容を以下で紹介いたします。

舞台はイギリスのニューカッスル。ターナー家の父リッキーはフランチャイズの宅配ドライバーとして独立。母のアビーはパートタイムの介護福祉士として1日中働いている。家族を幸せにするはずの仕事が家族との時間を奪っていき、高校生の長男セブと小学生の娘のライザ・ジェーンは寂しい想いを募らせてゆく。そんな中、リッキーがある事件に巻き込まれてしまう──(引用: 家族を想うとき イントロダクション)

家族を想うとき イントロダクション

https://longride.jp/kazoku/intro.html

これは実話を元に、映画を製作しています。イギリスのごく普通の家庭が、舞台となっています。一生懸命、マイホームを購入する夢を叶えるために仕事をします。そして、さまざまなことが起きていくのです。

『家族を想うとき』を観た感想

『家族を想うとき』を観た感想は、とにかく最初から最後まで切ないなと思いました。一生懸命頑張っているだけなのに、こんなに苦しむのは理不尽だなと思います。

また第72回カンヌ国際映画祭会見にて、ケン・ローチ監督が以下のようなことを話しています。

新自由主義経済が持ち込まれてから、労働者を守る仕組みが崩壊した。個人事業主”“フランチャイズという誘い文句で、労働者は「働いただけ儲けは全て自分のものになる」という幻想を植えつけられる。
その挙句働くことをやめられなくなり、家庭や健康といった個人的な基礎が侵されていく。
仕事は家族を守るためのものなのに、現代では家族との時間を奪っているなんてバカげている。
(引用: 家族を想うとき監督プロフィール ケン・ローチ監督の言葉)

家族を想うとき 監督プロフィール

https://longride.jp/kazoku/director.html

以下の動画でも、ケン・ローチ監督が貧困と格差について、語っています。

【news23】世界の映画に何が?ケン・ローチ監督が語る”貧困と格差”

ケン・ローチ監督の言う通りだなと思います。仕事は家族を守るためのものです。なのに、仕事に追われて家族と過ごす時間が失われてしまっています。

現代社会では、皆仕事に忙殺されています。ブラック企業も問題になっているくらいです。個人事業主やフランチャイズは新しい働き方です。

しかし普通の社員に比べ、保険はなく、いつクビになってもおかしくありません。デメリットを考えて選ぶのなら構いませんが、個人事業主やフランチャイズのメリットだけを強調しすぎるのは、よくありません。

家庭や健康といった最低限なものは、守らなければなりません。

日本でももう始まっている

日本でも『家族を想うとき』と同じような働き方が、もう始まっています。Amazon FlexとUber Eatsの2つを紹介したいと思います。

Amazon Flex

Amazon Flex とは、いったいどういうものなのでしょうか。以下に文章を引用してみました。

Amazon Flex とは、貨トラックや軽バンなどの軽貨物車をお持ちの個人事業主に配達業務を行っていただくサービスです。時間と日時を自由に選べる働き方です。(引用: Amazon Flex )

Amazon Flex

https://flex.amazon.co.jp/

報酬に関しては、以下の通りです。

デリバリーパートナー様は、地域により月額37万〜44万円以上の報酬を得られます。(引用: Amazon Flex)

Amazon Flex 各エリアの報酬額に関して

https://flex.amazon.co.jp/earning

以上のような条件だけ見ると、すごく魅力的に見えると思います。しかしこの仕事には車が必要ですから、初期費用がかかってしまいます(レンタルサービスで借りることも可能です)。

車両購入・レンタルサービスのご案内

https://flex.amazon.co.jp/requirements/leasing-options

また配達の仕事は直接教えてもらえるわけではありません。動画で教えられるようです。とても不安だなと思ってしまいます。あとは突然報酬を引き下げられるリスクがあります。以下で紹介するUber Eatsが、報酬が引き下げられてしまいました。

Amazon FLEX(アマゾンフレックス)】日本も導入!個人がAmazonの荷物を運ぶ時代が来た!

https://ellieup.net/amazon-flex

以下の動画も是非ご覧ください。

#1Amazon Flex(アマゾンフレックス)どうでしょう〜経験者に聞いてみたよ〜

【軽貨物マン】amazon軽貨物個人宅配をオススメしない理由

アマゾンフレックス契約解除 「それはある日、突然に」

Uber Eats

Uber Eatsは、使ったことがある人が多いと思います。もしかしたら、配達をしたことがある人もいるかもしれません。結構自由に働くことができます。以下に仕事の詳細を引用いたしました。

Uber Eats の仕事はシフトがありません。1時間だけでも、土日だけでも、空き時間に配達することが可能です。個人事業主なので、働く時間やスケジュールを決めるのは自分自身。

自転車、原付バイク、軽貨物車両のいずれかの車両で配達することができます。(中略)

仕事はレストランから注文者の元に料理を配達するだけ。報酬は週払いでご登録の口座にお振込みいたします。(後略)(引用: Uber Eats)

Uber Eats

https://www.uber.com/a/signup/drive/deliver/

すごく自由で良さそうだなと思いますし、Amazon Flexよりも仕事をするハードルは下がります。しかし以下の動画と記事を見てください。

【Nスタ】人気の「ウーバーイーツ」、配達員怒りの理由は・・・

ウーバーイーツが一方的な報酬引き下げ。労働組合が抗議

https://hbol.jp/208137

Uber Eatsに、一方的に報酬を引き下げられてしまったのです。そこでウーバーイーツユニオンという労働組合が、ウーバージャパンに団体交渉を要求していますが、応じてもらえません。

なぜかというと、従業員ではなく、個人事業主として契約をしているからです。労災保険も適応されないため、何かあっても何もないということです。

ウーバーイーツユニオン

https://www.ubereatsunion.org/

まとめ

個人事業主やフランチャイズなどと聞くと、かっこいいなと思ってしまいます。しかし不安定なのです。稼ぐために、個人事業主やフランチャイズ契約をして、ほとんどの時間を仕事に費やしてしまいます。

一人暮らしで、仕事が好きなのであれば、それも構わないのですが、家族や友人と過ごす時間をとりたい人にとっては、結構きついと思います。

忙しいは心を亡くすと書きます。時間に追われてしまうと、大事なものを見失ないます。『家族を想うとき』のような悲劇が、日本では起きないことようにするためには、国が積極的に働き方について考え、対策を練らなければなりません。

そして私たちもひと事だと思ってはいけません。そのためにも、是非『家族を想うとき』を是非観に行っていただきたいと思います。